妄想日記 その21『ルール変更のお知らせ』

「ラピュセルがキルされました」

 

ラピュセルがキルされた??

何があった…。

 

「逃げろ!!」

そんなまだ敵は遠くにいるはずじゃ…。

 

テロん♪

また通知か。

スノーホワイトがラピュセルにキルされました」

え?スノーホワイトは僕の前を走っていたはずじゃ…。

いない!?

 

「こま兎ワープを使え!!!」

「は、はい。」

僕はラピュセルの指示通りにワープを使った。

 

ワープが終わり味方の場所を確認してみる。

偶然にも二人とも近くにいた。

えっと…。

どうしようかなぁ。

 

「私とスノーホワイトは一緒にいるから今からそっちに行く。こま兎はそこで隠れて待ってろ。」

「了解です」

今思ったら僕足引っ張ってばかりだな。

さっきも状況把握できてなかったしな…。

せめて5キルくらいはしたいなぁ。

ビルの陰に身をひそめながらそんなことを考えていた。

 

ところで今の時間はどれくらいなのだろう。

少し気になって端末で時間を見てみる。

えっと、13分か。

意外とあまり時間は経ってないのだな。

そんなこと考えていたら、ラピュセルたちがこちらに来ていた。

 

「お待たせ。さっきは悪かった。私のミスだ。」

「いやいや、まだ始まったばかりだし仕方ないですよ。」

実際仕方がないのだと思う。

ラピュセルの指示はわかりやすくてとても的を射た発言だったのだと思う。

だが、相手の技術を侮っていた。

そこがみそなのだろう。

だからやはり数で行くしかないのだろう。

 

「そこで作戦を改めようと思う。私ばかりが意見を言っても仕方がないからなにかあるか?」

「うーん。まず前回のバトルからの考察と化してみてはどうです。やはり相手の武器、戦法など多少は理解しといたほうがいいかと。」

「そうだね。でもここで3人固まってじっとしていて大丈夫なのかな。」

「それもそうだね。せっかく通信機能があるのだから移動しながら話そう。とりあえずさっきの場所の反対方向に移動しよう。整理ができていない時点の戦闘はできるだけ控えたい。」

「わかりました。」

「はーい。」

 

それから僕たちは一人一人十分に距離をとって移動した。

一番先頭にスノーホワイト、その後ろに僕、ラピュセルの順番だ。

 

「それでルーラの武器だがSRを持っているのはまず間違いないだろう。あの距離から狙撃できる武器と言ったらそれくらいだろう。だからといってむやみに特攻するのもあまりよろしくないだろう。

絶対サブの武器を持っている。」

そういえばラピュセルたちはサブの武器を持っているのだろうか。

僕は疑問になって聞いてみた。

「そういえばラピュセルとスノーホワイトはサブの武器を持っているのですか??僕は一応ハンドガンを持っていますけど…。」

「あぁ。もちろん持っているよ。ハンドガンとナイフを持っているよ。」

「私も、ハンドガンを。」

「ですよね。近距離戦になったとき困りますものね。」

 

「お?いい乗り物があったぞ。3人乗りのバイクだ。」

「3人乗りって都合めちゃくちゃいいですね(笑)」

「そうだね!これで移動も楽だね!」

「でもこれってキルされたらどうなるのでしょうね。」

「確かにね。」

「あ、そのことだけど使わないときはストレージできるみたいだよ。それでキルされても取り出すことが可能みたいだ。まぁストレージしなかったらもちろんだめだけどね」

「なるほど。それはいいですね」

そのあと僕たちはバイクに乗って移動を始めた。

序盤からバイクはかなり運がいいのだろうな。

そして移動しながら考えた作戦はこんな感じ。

・ワープ作戦・・・一人が特攻する。その間にほかの人たちはゆっくり打つ。特攻してる人はキルされそうになったらワープを使用。でもできるだけワープは控える

まぁこれである程度キルを稼ぎたいところである。

果たしてうまくいけるのだろうか。

特攻される前にキルされたら詰みである。

 

「そろそろ時間か。」

 時間を見たら19分30秒と表示されていた。

「私がスキャンを見るから、二人は周りを見といて。」

「了解です」

「ほいさー」

 

スキャンが始まったようだ。

僕たちはラピュセルの報告を待ちつつ周りを見ていた。

今のところ人影は見当たらない。

・・・・・・。

 

「ルーラ場所確認。ここから南東に6キロ離れたところにいる。」

「南東ってどっち??」

「あぁ、これを持っておくといいよ。」

 そういい、ラピュセルは方位磁石を僕たちにくれた。

「いろいろ持ってるね…。」

「さっきたまたま拾ってね。」

 

「それでどうします?」

「うーん。まだ距離があるからなぁ。近かったら特攻してたのだけど。」

「ですねぇ。」

こんなときどうしたらいいのだろうなぁ…。

てか15キルって長すぎね??

このペースだと日が暮れるよ…。

そう思ったときある通知が来た。

 

「ルール変更。

勝利条件、15キルしたほうが勝ちだったのを2時間以内に多くキルしたほうの勝ちとしたいと思う。

理由は時間がかかりすぎると感じたから。

                     ルーラより」

おお。

これはいいね。

でも2時間も長くね??

まぁでもこれで僕たちの勝率は高まった気がするぞ。

だってね…。

「これって、相手よりキルが上回ったらずっと逃げてればよくないかな?」

うん。このとおりである。

ワープ作戦で2キルとってそれからひたすらバイクで逃げる。

これって案外楽勝に勝ててしまうのでは。

「それは相手も同じだよ。今の現状私たちのほうがキルが少ないから寧ろ劣勢だね。」

あぁ。確かによく考えたらそうである。

相手も乗り物とか持っていた場合さらに僕たちが不利なわけだ。

それに相手もワープ使えるわけだし。

「まぁ早めにキルしたいところだよね」

「ですね…。」

このルール変更は僕たちにとって有利なのだろうか不利なのだが。

 

「ルール変更もしたことだし作戦を立て直すか。」

「はい…。」

「だね。」

 

それから話し合って決まった作戦はこんな感じである。

 

さっきのワープ作戦でできるだけキルを稼ぐ。(最低5キルはしたいところ)

それぞれのワープがなくなったらそれからは全力で逃げる。

また、逃げるときはそれぞれ別行動とする。(一気にキルされるのを防ぐため)

 

これが今回の作戦である。

まぁ僕たちが取れる作戦となったらこんなものであろう。

あとはミスを少なくするとかそういう初歩的な話であろう。

まぁ早く相手のキルを上回って余裕を持ちたいところである。

まぁ結構いい作戦ではないのだろうか。

とりあえず次のスキャンで1キル…。

 

それから少しって3回目のスキャンが始まった。

「私はスキャンを見てるからこま兎とスノーホワイトは周り見てて」

「了解です」

「ほいさー。」

今のところ周りには人影は見当たらない。

・・・・・・・・・・・・。

「ルーラ位置確認。ここから南に100mの位置にいる。」

「特攻開始!」