妄想日記 その18『うさ耳少女の休日はいつも平凡だと思っていた』

テロン♪

僕はその通知音で目を覚ました。

なんかデジャヴが…。

 

さてさて何の要件だろう。

『こま兎へ

   私のチームに入らない?

          ルーラ』

 

え。

確かスイムスイムとかが所属しているチームだよな…。

そんなに仲間を増やしたいのだろうか。

ヒキタニ君みたいに孤独でやってろよ。

いや、ヒキタニ君はハーレムだったわ。

仲間をそんなに増やしてどうしたいのだろうか。

まさかマジカルキャンディーの略奪…。

なんかこの文面を見てるとだんだん怪しくなってきた。

さてどうしたものか。

無視したら面倒なことにもなりかねないし、とりあえず断るべきだろうか。

まぁ普通に考えたらそうだよな。

このメールに変身したら乗っ取られたりしないかな。

 

そういえば最近僕のメールボックスに変なメールがたくさん来るのだよね。

さやとかみひろとか変な名前の奴に『覚えてます?』とか『この前はありがとうございます』とかさ。

いや誰だよ。ほんと。

それでほうっておいたら『無視はつらいよ』とか『連絡ください』とかさ。

いやなんか可愛い顔文字とか入れてくるからなんか返信したくなっちゃうよね。

詐欺と分かってもさ…。

あれ?僕って騙されやすい子?

可愛い子に金くれって言われたら本当に上げちゃいそうで怖いです。

いずれ詐欺にあいそうだなぁ…。

 

まぁとりあえず断りますか。

『ルーラさんへ

   すみませんがお断りさせていただきます。

                   こま兎』

これで大丈夫だろう。

その後僕はグーグルのサーチエンジンに無意識に『詐欺にかからない方法』と入力してた。

最近はどんどん巧妙な手を使ってくるらしいから対策は考えておかないとだよね。うん。

臆病とかじゃないから。

警戒心が強いだけだから。

嘘です。超怖いです。

いや結構冗談交じりに言ってるけどマジで怖いよね。

今は学生だからそんな金持ってないから狙われる可能性は低いと思うけどさ、僕が普通に働きだしたらマジでまんまとはまりそう。

常に警戒の心を怠らないようにしないと。

とりあえずアニメでも見るか。

そしてその後他の人の記事とかまとめサイトとか見て回るか。

休日は家でごろごろするのが一番である。

アニメを一気見とかマジでテンション上がる。

深夜はラジオ放送できるアプリで一人で話すのがほんと楽しい。

でもコメントとか全然来ないのだよね…。

ほんと皆さんコメントください…。

 

さてさて今日は何を見ようかな〜。

リト〇スの続きでも見ますか。わふー。

てかクドリャ〇フラめっちゃ可愛いよね。

リアルにもこんなこといたらなぁ…。

まぁいたところで僕コミュ症だから話しかけることも出来ないし、あちらから話しかけてくる確率もほぼゼロなのだが。

いや、努力はしてるのだよ?

コミュ力ってさ、努力して上げるものだとあまり思わないのだよね。

なんというか天性からの能力って感じだよね。

努力したら全く上がらないかと聞かれたらそれは違うのだけどさ、努力してもあまり上がる見込みがないというかなんというか。

でも、コミュ力ないと今は職が限られていく時代だからなぁ。

コミュ力ない人にも、もう少し仕事を増やしたらどうでしょうかと思うこの頃であった。

 

そんなことよりもリト〇ス見よう。

 

そうこうする内に夕飯の時間となっていた。

時って早いなー。

永遠の時間というものがあったらなんて幸せなものだろうか。

 

 

 

夕飯を食べ終え僕は魔法の端末を開いてみた。

そうしたらなんと通知が来ていた。

最初こそは毎日のように来ていたが最近は全然来ないので珍しい事だった。

開いてみると送り主はルーラだった。

嫌な予感がする…。

 

『こま兎へ

           ルーラチームはみんな仲が良く、とても        

  協力的なチームとなっています。

スノーホワイトたちなんかよりよっぽど効率よくマジカルキャンディーを集められると思います。

私は今見ていて貴方の力を発揮できていないように感じます。

貴方には才能があるはずです。

このルーラチームは、個々の能力を十分に生かせる場です。

もう一度ご一考下さい。

                                     ルーラより』

 

いかにも怪しい文章だった。

こういうのはよくある。

例を一つだそう。

これは僕が初めてバイトをした時の話だった。

そこのバイトの概要には、『みんな仲がいいし、新人にも優しいです』みたいな事が書かれていた。

僕はその文章にまんまと引っかかりそこでバイトをすることに決めた。

最初こそは優しく接してくれた。

まぁほんとの最初の最初だけだが。

三回目くらいから扱いがとても雑になったのだ。

分からない事があればなんでも聞けとか言いながらいざ聞いたら、そんなこと自分で考えられないのかよと文句が飛ぶ。そしてやがて影で悪口が飛び交うのである。

僕もだったが、他の人もそうだった。

僕は察知能力がいいのですぐに誰の悪口を言ってるのかが分かるのである。

ほんと困った能力である。

それからのバイトはもう地獄だったよ…。

とてもじゃないがそこの職場の人たちは仲がいいなんて言えなかった。

 

だから、僕は仲がいいなんて言うのは建前にしか見えなかった。

あとスノーホワイト達のことを貶されているのは、少し虫唾が走る。

だからあまりこの人は好きになれないなぁと思っていた。

一目で嫌いだというのはあまり良くない行為だとは思う。でも、第一印象というのは結構大事なものである。

例をだそう。

新しいクラスになって自己紹介をすると思う。

そこで『僕は幼女が好きです』なんて言ったらどうだ。

とてもじゃないが仲良くなりたいなんて思うはずがないだろう。

まぁこれは極端な例ではあるが。

 

まぁどちらにせよ今の環境に結構気に入ってるからスノーホワイトのチームを抜けるなんて考えられないけど。

それに今まで色々とお世話になったという恩があるからなぁ。

 

『ルーラさんへ

            すみません。僕はスノーホワイト達のチームが結構気に入ってるのでお断りします。

                           こま兎より』

端的に理由を交えて断りを入れた。

そう。こういうのは要件とちょっとした理由を入れる短い文章の方がいいのである。

いや長々と書くことに否定するという訳では無いのだが。

理由は単純だ。

自分が受け取るならそっちの方がいいからだ。

変に長い文章が来ても僕はあまり嬉しくない。

いや、場合によるけどね。

 

ピロン♪

あ、返事が来た。

 

『こま兎へ

          ではルーラチームとスノーホワイトチームでバトルしませんか?

こちらが勝ったらこま兎さんはこちらのチームに入ってもらいます。

そちらが勝ったらこま兎さんが入らないのは勿論なのですが、それに加えてマジカルキャンディー30万個をプレゼントしましょう。

まぁ断るのは勝手ですが、その時点でルーラチームよりもそちらのチームが劣るということを認めるということなのでそのへんを理解した上で返事をください。

                    ルーラより』

 

あぁ。この人超めんどくさい人だな。

まぁとりあえずスノーホワイトに連絡して見るか。

 

その後僕は軽く要件をスノーホワイトにメールで説明した。

そうしたらすぐに返事が来た。

『こま兎へ

           マジカルキャンディー30万個は欲しいなぁ…。

          スノーホワイトより』

それは意外な返答だった。

だってあのスノーホワイトだよ?

あまりリスキーなことはしないタイプの少女じゃん…?だよね…?

えっと…。こう応えられた以上僕は断る訳にはいかないな。

何よりスノーホワイトの為にも…。

 

スノーホワイト

                        承知しました☆(ゝω・)vキャピ

        こま兎より』

この顔文字はなんの意味もない。

まぁ強いて言うなら、ただの文字だけだと堅苦しいから。

その後僕はルーラにメールを送信した。

『ルーラさんへ

                その勝負受けましょう

                                           こま兎より』

 

次回!スノーホワイトチームvsルーラチームの開戦!?